2024年4月11日発行
昨年七月、「留萌文学」(湯田克衛・代表)が終刊となった。
(本庄)
◆詩を楽しむ会です。 毎月1回例会を行っています。 ◆掲載の詩誌は「北海道立文学館」に所蔵されています。
2024年4月11日発行
渡辺宗子 第一詩集「春をめくる」
昭和48(1973)年9月 39才
〔跋〕佐藤孝
何でも思い切って、平然とやってのける勇気と決断力を持つ人
事故を超える理性の勝った人
生活している現在を肯定し、なお、そこから脱却しようとする詩
自己の位置を意識し、そこから言葉を投擲する人
〔あとがき〕渡辺宗子
徹底したことを何一つ出来ない
まわりの好意で、やっとどうにか生きている
がまんできなくなった自分を一枚一枚・・めくってゆきたい
・・朝をめくり、・・草むらをめくり、・・社会のたたみを
めくって本物の太陽に当ててみたい
「ねぐんど」の仲間に迎えられ・・「めくり」の精神が芽生えた
文学館「佐川ちか」の関連で
「北方文芸(1972年11月号)」を入手
そこで「小田幸枝(ねぐんど同人」の名を発見
『座談会ー北の詩・その女流の系譜』
「詩の書き手として北海道を意識している。
しかし、道内の詩人の中にいるので限界は感じる。
私は「ねぐんど」に入って、詩を書く態度を壊していっている」
と語っている。
ねぐんど詩誌を見ると
1976年8月No.35号に「いま 子は」の詩があり
表紙も自筆の絵が掲載されている。
ねぐんど詩社の活動状況が北海道詩人協会の会報No.153に掲載されました。
「『詩とは何か』を求めて」
代表 本庄英雄
ねぐんど詩社が1970年2月に発足しれから63年が経過。
終刊も視野に論議した結果可能な限り実のある活動を続ける事とした。
例会:月1回
詩誌:年2回発行
最近は詩誌の合評、構成、魅力などを探る論議を行い
予定時間を超えることもある。
とにかく詩を書いて行こうと話合っている。
2023年1月3日掲載
■詩誌「複眼系」Vol.58(ねぐんど詩社 2022年11月30日)
https://fragile-seiga.hatenablog.com/entry/2023/01/03/155012
2024年4月11日発行 後記 昨年七月、「留萌文学」(湯田克衛・代表)が終刊となった。 六十八年の長きにわたり道北に篝火を燃やし続けた。 同人の高齢化、JR「留萌線」の廃線など地域の過疎化まどには勝てなかった。 当方も半世紀の歴史を刻み、継続を思い悩んだが、小さな、小回りの利...